お盆は亡くなった祖先を浄土から迎える行事です。祖先を迎えるためにそれなりの準備をしますが、何を準備すればいいか知っていますか?
またお盆に帰省する方が少なくなく来客を迎えることがあり、祖先が一堂に会すること家庭もあるでしょう。来客があったときのために何を準備すればよいのでしょうか。
ここでは、お盆に準備しておきたい食品と来客があったときのための準備について紹介します。
●お盆に準備しておきたい食品
お盆には祖先を迎えるための食品を準備することがあります。地域によって違いますが、一般的に準備するものを紹介します。
・おはぎ
お盆の時期になると和菓子屋さんやスーパーでおはぎを見かけるようになります。
おはぎを準備するのは、魔除けと五穀豊穣の意味があります。
おはぎに使われる小豆は赤い色をしていますが、赤には魔を除ける働きがあるとされていて、お祭りごとやお祝い事の際に用いられています。
おはぎに使われるお餅は、もち米とうるち米混ぜて炊いたものです。お餅に五穀豊穣の意味があります。
・そうめん
冷たくてつるつる食べられるそうめんは夏にピッタリな食品です。
そうめんをお供えする理由はさまざまあるようですが、細く長いそうめんには幸福が長く続くようにという意味が込められています。
年越しにはそばを食べますが、これもそばの細く長いことから長寿が続くようにという意味が込められています。
・お団子
お団子には祖先へのお土産という意味があります。、白いお団子、あんをつけたもの、タレをつけたものなど、地域によってお供えするお団子が違います。また、お盆の期間によってお団子の種類を変える地域もあります。
・キュウリとナス
キュウリとナスを切ってつまようじでつなぎ合わせて、馬や牛を作ったものをお供えします。これを精霊馬といいます。キュウリで馬、ナスで牛を作ります。
キュウリの馬は馬は早く走れることから祖先が早く帰ってこられるようにという意味があり、ナスの牛には牛はゆっくりと歩くことから祖先がゆっくりとあの世に帰るようにという意味があります。牛は背中が広いので、お土産をたくさん持ち変えれるようにという意味も込められています。
●お盆に準備しておきたい来客のための品
お盆には帰省をする方が多く、来客を迎えることがあります。親戚の集いを行う家庭もあることでしょう。
では、来客のために何を準備しておけばよいのでしょうか。
・掃除
来客がきたときに気持ちよく過ごしてもらうために、トイレ・キッチン・来客用の部屋などを掃除しておきます。
・飲み物
お盆の季節は暑く、飲み物が欲しくなります。暑い季節でもさっぱり飲めるように、ジュースのような甘いものではなくお茶や水を用意しておくとよいでしょう。人数が多い場合は大きなペットボトルを用意しておくと、各自飲みたいときについでもらえます。人数分のコップも用意しておくことも忘れないようにします。
・お菓子
来客にはお菓子でおもてなしをします。夏には水菓子や羊羹など涼しい印象のあるお菓子がよいでしょう。
・おしぼり
お菓子と一緒におしぼりを出します。出す順番は、お菓子・お茶・おしぼりです。
白く清潔なおしぼりを巻いた状態で出すのが正しい出し方です。
・座布団
床に直接座る場合は座布団を用意します。来客に気持ちよく使ってもらうために干しておきます。
・おもてなしメニュー
ちらし寿司のような華やかなメニューがあると、場の空気がにぎわったものになります。刺し身、そうめん、豚しゃぶ、煮物なども大勢で食べやすく、来客があったときのおもてなしにおすすめです。
●まとめ
お盆は祖先を迎える大切な行事なので、祖先を迎えるためにしっかりと準備をしておきたいですね。
ここでは、お盆に準備する食品と来客があったときの準備を紹介しました。普段行わないことなので不慣れかもしれませんが、忘れずに準備をしておけば気持ちよく祖先を迎えられることでしょう。