犬種によっては換毛期があり、大量に毛が抜け落ちることがあります。しかし、換毛期以外に抜け毛が多いようなら何かしらの原因があり、場合によっては病気のこともあるので対処が必要です。
また、犬の抜け毛が多いとお掃除が大変ですよね。
犬も人も快適に過ごせるように、犬の抜け毛の原因や対処方法を紹介します。
●犬の抜け毛の原因
犬の毛は構造の違いにより「ダブルコート」と「シングルコート」の2タイプがあります。
ダブルコートとは、上毛と下毛の二重構造になっていることで、代表的な犬種には、柴犬やポメラニアンなどがあります。ダブルコートの犬種には春と秋に換毛期があり、この時期には毛の抜ける量が増えます。
シングルコートの犬種は換毛期はありませんが、日々の毛の生え変わりが行われています。
このような抜け毛は問題ありませんが、それ以外の原因で抜け毛が増えることがあります。
・病気
遺伝的な要因やホルモン異常などの病気によって脱毛することがあります。
・ストレス
ストレスが原因で毛をなめたり噛んだりして、自ら毛を抜いてしまいます。円形脱毛症のような部分的な脱毛が特徴です。
・ノミやダニ
ノミやダニなどに感染をしていると、その部分がかゆくてなめたりかいたりしてしまい、毛が抜け落ちます。
抜け毛が心配なときは、まずは動物病院で相談をしましょう。
動物病院では、アレルギー検査、血液検査、皮膚検査などを行って抜け毛の原因を調べます。病気でないのなら、原因にあった対処法をしていきます。
・ストレスへの対処法
ストレスの原因と考えて、その原因を取り除きます。そして、スキンシップを増やす、おもちゃや犬ガムを使ってストレスを発散させる、運動量を増やすなどして、ストレスを軽減するようにしてみましょう。
・ノミやダニ
アトピー性皮膚炎、ダニ、真菌などが原因の場合は、動物病院で治療をします。予防駆除薬を使用して対策もしていきます。
●犬の抜け毛のお掃除のための対策おすすめグッズ
犬の抜け毛を放置しているとノミやダニの温床になり、さらに症状が悪化する心配があります。また、ハウスダストによって人にも症状がでる可能性が考えられます。
快適に過ごすために、犬の抜け毛はこまめにお掃除しましょう。
・コロコロ(粘着テープ)
こまめなお掃除にはコロコロがおすすめです。重たい掃除機を出して掃除をすることはおっくうになってしまいますが、コンパクトで軽いコロコロなら気になったときに気軽にお掃除ができます。柄の長さが調節できるものだと、場所にあわせて使いやすいです。
・フローリングワイパー
ウェットタイプのフローリングシートを使ってお掃除をすると、床がすっきりとします。掃除機の場合は毛が舞い上がってしまってすべて取り切れないことがありますが、フローリングワイパーを使うと掃除機では取り切れなかった毛も絡めとってくれます。
・塩
カーペットの間に入り込んだ毛は掃除機でも取りにくいです。摂りにくい毛は塩を活用してみましょう。カーペットに塩を撒いてから掃除機をかけてみてください。カーペットの間に入り込んだ毛も取り除くことができます。塩はダニの予防効果も期待できます。
でも、白くなるほどたくさんの塩を撒かないようにしてください。
●まとめ
犬の抜け毛は病気が原因のことがあるので、まずは動物病院で相談をしましょう。動物病院では、抜け毛の原因にあった方法で治療をしてくれます。
また、自宅でのケアも重要です。ストレスが原因なら、ストレスを減らすように工夫してあげてくださいね。
そして、こまめなお掃除です。こまめにお掃除をしておけば、犬も人間も快適に生活ができます。
犬と人間が快適に生活できるように、抜け毛の対処をきちんとしてあげたいですね。